地域制や施設の大きさ、理念などにより違いはありますが、参考になれば嬉しいです。 お気軽に覗いてくださいませ。o(^▽^)o
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特別養護老人ホームとは
特別養護老人ホームとは、主に社会福祉法人や自治体が運営する施設です。 主に要介護3~5の方を対象とした施設です。4人部屋などの多床室中心の「従来型」や、全室個室でユニットケアを特徴とする「新型特養(ユニット型特養)」などがあります。 その規模は、地域密着型の29床から大型の100床の施設までさまざまです。
従来型、ユニット型ともに入居基準は同じ
ユニット型特養の入居基準は従来型と同様で特に違いはありません。 以下のいずれかに該当する方です。
★要介護3以上で65歳以上の、感染症などの医療的処置を必要としない方
★要介護3以上で40歳~64歳の、特定疾病が認められた方
★要介護1~2で、特例による入居が求められた方
しかしながら、上の条件を満たしていても、特別養護老人ホームは費用負担の少なさから人気があり、入居待ちになるケースも多いです。
一番の違いは施設の間取り
最も大きな違いは居室で、従来型は4人部屋が主流なのに対し、ユニット型は全室個室です。個室化により従来型では難しかった入居者のプライバシーの保護が可能になりました。
★従来型の介護施設では、4人部屋や6人部屋の多床室が当たり前でした。
ベッドとベッドの間にはカーテンがあり、プライバシーを保つための仕切りにすることは可能です。
おむつ交換や着替え、又、体調が悪い際などに最低限のプライバシーを保護することはできますが、
匂いや生活音などにおいてのプライバシーの保護は十分とは言えない一面もあります。
★従来型個室
居室と居室の間に廊下があり対面式になっています。 食事や日中過ごす場所からは離れています。
★ユニットケアを導入している相部屋ユニット型個室
完全な個室ではなく、多床室を間仕切りで区切ったスペースになります。
★2021年度介護報酬改定では、ユニット型個室的多床室(旧・ユニット型準個室)の新設を今後 禁止する。ユニット型個室的多床室は、居室間に稼働しない仕切りなどを置くが、天井と壁の間に一定の隙間が生じてもよいとされている。同分科会は感染症やプライバシーに配慮し、今後の新設は認めないことを了承した。【ケアニュースより引用】
★ユニットケアを導入している個室ユニット
完全個室なので、自宅で1人暮らしをしているのとあまり変わらず落ち着いた時間を過ごせます。 孤独感があるのではないかという不安を持つ方もいますが、施設の中には共有するリビングスペースや食堂があったりして、他の入居者さんと交流できる空間が設けられています。
また、キッチン浴室などはユニット単位で利用するシステムとなっているため、入居する高齢者様にとっては、顔なじみの利用者さんや職員と接しながら生活ができるという安心感があります。
また、共有のリビングスペースを取り囲む形で個室の居室が配置されているのも特徴です。この配置により、ほかの入居者と交流しやすく、孤立を防ぐことができます。
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ケアの違い
基本的なケアに関しては違いはありません。まずユニット型特養と従来型特養の両方にいえることですが、3人の入所者の方に対して、介護スタッフもしくは看護職員を一人以上配置する必要があります。
★主なケアは下記の通り
- 食事や入浴、排泄など介助
- 日常生活を送る上でのサポート(生活支援)
- 機能訓練やリハビリの指導
- 介護と看護(医師や看護師等)が連携して健康を管理
- アクティビティ(レクリエーションなど)
- 理容室や美容室の利用
- 退去する際やその後の訪問などに関する相談
- 認知症による行動や心理的な症状に対する緊急対応
- 入居者に居室を提供
◆従来型特養にはユニットがないため、大人数の入居者様に対して大人数のスタッフで介護を行います。
一人の入居者に対して介護を行うスタッフが決まっていないため、毎回介護を行うスタッフが違うこともあります。
◆ユニット型特養では、ユニットごとに上記の個別ケアを行います。
ユニット型は居室が個室であり、ユニットごとに介護スタッフが配置されます。 介護スタッフが固定されているため、入居者様に寄り添った介護を受けることができます。
◆また、ユニット型特養では、
そして介護スタッフは、配置されたユニットの専任スタッフとして働きます。
◆上記に加えて、ユニット型特養の場合には、人員配置について厚生労働省が以下のように定めて います。
- 日中:1つのユニットで勤務するスタッフ(介護もしくは看護)を常時一人以上配置する
- 夜間:2つのユニットで勤務するスタッフ(介護もしくは看護)を一人以上配置する
◆ユニット型特養の場合、ユニットケアに関する研修を受けた「ユニットリーダー」も、各ユニット に配置されます。
従来型特養とユニット型特養の費用の違い
ユニット型特養の月額利用料は約12~14万円程度で、従来型多床室の約9万円と比べると4~5万円ほどの差があります。
★ユニット型特養は個室のため、賃料が高いことや光熱費などの負担が大きくなることが費用に差が生まれる主な理由です。
費用は高くなりますが、個室によりプライバシーを守れたり、一人ひとりに合わせたきめ細やかな介護サービスを受けられるなどのメリットもあります。このため、費用だけでなくサービス面も比較して施設を選ぶと良いでしょう。
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まとめ
ここまで従来型特養とユニット型特養の違いをお話ししました。 ケアに関しては大きな違いはありません。
一人では寂しく感じる方なら従来型特養を同室では煩わしく感じる方ならユニット型特養を 入居される方に合った施設選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。