今回のテーマは入浴!ユニット型特別養護老人の入浴についてお話ししたいと思います。 施設により時間帯や入浴方法に違いがあるとお思いますが、1例として見て頂ければ嬉しく思います。
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基本は好きな時間に好きなことを ですが!
ユニットケア施設では、基本的に「朝食は起きた人から好きな内容を選んで食べる」といったように、自由に時間や献立をえらぶようになっていて、入居者さんに決定権があることに大きなメリットがあります。
しかしながら、実際は体調が悪い方を除き、起きる時間は6:30~7:00の間に起床のお誘いをします。お昼前まで寝ているなんてことはありません。
これは外部と接触する機会が減ることにより一日の時間に疎くなってしまいます。そのために 朝・昼・夕の時間帯をしっかりと認識していただくためです。 もちろん、体調不良や気分の落ち込みなどで起きたくないとの訴え時は、無理に起きてもらうことはありません。
食事もパン食か白米飯は選べますが主菜や副菜は皆様同じ献立になります。
入浴は週2回
入居者さんにとってお風呂は楽しみの一つです。 入浴の時間も入りたいときにと、いきたいところですが日にちと時間が決められています。
老人ホームの入浴回数は、国の基準によって最低でも週に2回と定められています。
介護度にかかわらず、少なくともこれだけの回数は必ずお風呂に入ることができます。
入浴ができるタイミングは各施設によってさまざまです。血圧など、体調に合わせて時間もさまざまですので、午前中のうちに入る施設もあれば、午後からとなっているところもあります。 入浴日に体調が悪く入浴できない場合は日にちをずらして入っていただきます。
私が勤務している施設は午前と午後に分けて入ります。
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お風呂の種類
- 自立の方の場合移動や身の回りのことがご自身で可能な自立している方は、ひとりでお風呂に入ることができると思われるかもしれませんが、勝手に入ることができません。入浴前にスタッフがその日の体調などの様子を確認してからとなります。その理由は、入浴中の事故が多いことが挙げられます。ひとりで入浴が可能であっても、転倒などの事故は起こるかもしれません。
そのため入浴中は安全確認のためスタッフが付き添います。
- 中間浴(リフト浴)自力で歩行したり立ったりすることは難しいけれど、座っていられるという方の入浴は、「中間浴(リフト浴)」と呼ばれています。リフト浴は、車いすからリフトと呼ばれる機械に移動して入浴する方法です。リフトは上下左右に移動することができるので、湯船をまたぐことなく安全です。 入居者の方も介護士も楽に移動することができます。湯船につかる際は洗い場からリフトで持ち上げて移動、湯船につかるときもリフトごとお湯の中に移動します。
- ストレッチャー浴
ストレッチャー浴は、ストレッチャーに横になったまま入浴する方法です。このストレッチャー浴は、座った姿勢を保つのが難しい方や、寝たきりの方が入浴する際に使う方法です。
寝たままの状態で髪の毛や体を洗ったり、お湯を溜めてつかったりすることができます。
- シャワー浴
湯船につかることで体調に変化が見受けられる場合や、夏場の暑い時期に浸かりたくないという方にはシャワー浴をしていただきます。
- 清拭
体調不良などにより入浴できない場合は、清拭と言って温かいタオルを使用して体を拭きます。 特に汗をかきやすい脇、乳房の下、肘や膝の内側、鼠径部や陰部などは肌トラブルの原因になりやすいので優しく丁寧に拭きます。
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まとめ
高齢者の入浴には、体を綺麗にすることはもちろんですが、「関節の痛みを取る」、「手足の冷 えを和らげる」、「普段服に隠されている皮膚状態の観察など」たくさんのメリットがあります。
しかしながら入浴時の事故も少なくありません。入浴時は当たり前ですが裸になります。万が一転倒などの危険があっても掴むところがありません。少しの油断が大きな怪我につながります。
支援するときは裸で滑って転んだり、臀部洗浄時に立てる方は立っていただきますが、足が滑らないように泡を流すなど、利用者さんの「気持ちよく楽しい時間」を細心の注意を払って日々頑張っております。
今回は入浴方法について綴りました。施設の入浴時の参考になれば幸いです。 最後まで読んでいただきありがとうございました。