自宅でトイレ介助する時気を付けたいことその1!

みーばー
こんにちは。現役介護職のみーばーです。(^^ゞ☆*: .。. 

今回は車椅子使用で少しお手伝いすれば立ち上がることができる方のケース。          立った姿勢(立位)が保持できる方を、自宅でトイレの便座に座らせるまでの介助について、日頃の実践に基づき詳しくお話ししたいと思います。

毎日の生活で必ず訪れる排泄の時間!排泄は生きていく上で欠かすことができない生理現象です。

同時に羞恥心を伴うとても繊細なものでもあります。そのため、突然身体の自由が奪われてしまった方や、ご高齢者の中にはこれまで自分できちんとできていたことが人の手を借りないとできなくなってしまうことで、自信を失ったり落ち込んだりしてしまう方もいます。

そうした思いをきちんと理解し、介護を受ける方の心に寄り添いながら排泄介助を行うことが大切です。

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排泄介助を行う上で最も注意しなくてはいけないのが、「介護を受ける側の自尊心を傷つけない」ということ。先にも述べた通り、排泄というのは非常に繊細な部分で、誰でも人の手を借りることに抵抗があるものです。

排泄介助を行う時に面倒臭そうな態度をとったり、排泄に失敗してしまった時に責めたり批判したりしてしまうと、自尊心を大きく傷つけ、心を閉ざさせてしまいトイレを我慢してしまうことにつながります。

排泄を我慢してしまうと体調不良の元になります。排泄介助は介護を行うご家族にとって肉体的・精神的にも大きな負担となりますが、相手の思いに寄り添いながら思いやりのある言葉がけをしていきましょう。

車いすの方の移乗介助と手順

1.車いすでトイレに入り、トイレから遠すぎず近すぎない適切な位置に車いすを置く。前傾姿勢になったときに、壁や手すりに頭がぶつからないくらいの位置が目安。

移乗しやすい車いすの位置

☆通常のトイレでは…   車いすを便座から少し離して正面につける。

 
 

☆比較的広いトイレの場合は… 車いすを便座に向かって直角に配置。

             

 

2.立ち上がりやすいように浅く座り、床に足をしっかりとつける。足を自分の身体の方に引いてもらいます。足幅は肩幅くらいがベストです。           

3.手すりにつかまり、お辞儀をするような姿勢に。介助者は横から腰を持ってサポート。
そして縦の手すりをしっかり持って立ちあがる。介助者は両脇と腰を支える。立位が安定したらお辞儀をするように頭を下げて前屈みになって立ち上がります。  

4.手すりにつかまったまま、お尻を便座の方向に。介助者は腰を持ち、後ろからしっかりと支える。

5.しっかりと立っていることを確認し、ズボンや下着を下ろす。

 
 

トイレ移乗のポイント

トイレへの移乗は、介護者・介助者ともに身体的な負担も大きいものです。バランスを崩しやすいので、立ち上がりや方向転換のときには、しっかりと手すりを持ってもらうことが大切です。

また、ズボンや下着の上げ下げは、介助者の太ももで支えるとスムーズにできます。

 

 
 

 

6.横手すりを持ち、前傾姿勢を保ちながら、ゆっくりと便座に座る。座るまで は、介護者はしっかり支える。

安定して座っていることを確認してから、その場を離れましょう。

排泄の際に人の気配を感じると落ち着かないものです。スムーズな排泄のために扉の外で静かに待ちましょう。

7.排泄が終われば、逆の手順で車いすに戻ります。

 

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さいごに

手を出しすぎないことも大切です。

排泄介助は介護の中でも大切なケアのひとつですが、介護を受ける方がご自分でできる部分は手を出しすぎず、自立排泄を促すことも重要なポイントのひとつです。

まずは、介護を受ける方のペースに合わせて見守り、できること、できないことを正しく見極めて行きましょう。

介護を必要とする方が、ご自分の意見をきちんと伝えることができる場合には、どこまでのサポートが必要かを話し合っておくと良いでしょう。

初めにもお話ししましたが、介護は双方にとって身体と心に負担が掛かるものです。

介護をされる方が健康であることが一番大切です。気分転換しながら頑張り過ぎない介護ができるといいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

1961年3月生まれ 鹿児島で生まれ愛知で育ち現在宮崎県在住。 美容師、喫茶店、地鶏屋、と人と接するお仕事を基盤に生きてきた。 必要に迫られ、時の流れに逆らわず55才で介護の道へ飛び込む。 自宅での介護や仕事としての介護で「ありゃまー、こりゃまー」の連続!  「こんな感じにものが有ったらいいのに!」と思い一念発起で 介護で役立つものを製品開発。 アラ還ですが、チャレンジャーでありたいとの思いからブログに挑戦してます(o^―^o) たま~にプライベートタイムも交えながら、 介護の日常や介護の現場、役立つ情報を発信していきます。